先日、フライヤー製作をお手伝いさせていただいたアトリエターフさんの展示を見に、天満橋の夜長堂さんに足を運びました。ソックスニッター中村千鶴さんによる手編み靴下のインスタレーションです。
展示はすでに終盤でかなりの作品がお客さんの元に旅立っていたのですが、会場いっぱいに、購入された方からのメッセージが書かれた靴下型のカードが飾られていました。みんなの想いに溢れた温かな空間。夜長堂さんの展示ディスプレイはいつも胸が熱くなります。
千鶴さんの作品は、毛糸の色、太さ、素材など編み込まれている糸の組み合わせが複雑で、それが作品の深みとなり魅力でもあるように感じます。お伺いしたときはご本人の中村千鶴さんもいらっしゃって、展示中のショートソックスを急遽その場で編み足し、ロングソックスに仕立て直されているところでした(なんて貴重なタイミングに遭遇!)。永遠の初心者ながら自分も編み物をするので、千鶴さんの編まれる滑らかな手つきを拝見できたり、手紡ぎの糸のお話や糸の染色法などを聞かせていただいたり、とても楽しく興味深いものばかりでした。
展示されている作品の中から、大好きな色味のルームソックスとニット帽、そして息子にぴったりサイズの手紡ぎ糸のニット帽をお迎えさせていただきました。手編みは空気を含んでいて、でもきめ細かくて。ふわふわあったかいな。
帰り道の車内に差し込む夕日はどこか季節の変わり目を感じて、大好きな音楽を聴きながら家に帰りました。ニットの季節がやってくる。冬支度の一歩◎
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