すれ違う人のスカートが柔らかく揺れている。

庭先でうぐいすが鳴き声の練習をしている。

ラジオから桜の歌が流れている。


仕事に少し煮詰まって窓を開けると

花の香りを含んだ風が流れ込んできて、

生温かい温度で頭の中を溶かしてくれる。


一瞬で過ぎるこの季節を逃したくないけど、

どうにもこうにも瞼が重くなってしまうんだなあ。


なんて夢うつつも束の間に、電話の音で現実に戻る。